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第56回スーパーボウル優勝予想のオッズから見る各チームの簡易戦力分析(後半)

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スポーツベッティング(スポーツギャンブル)を行っている海外のブックメーカーが出している、第56回スーパーボウル優勝チームの予想オッズと寸評からNFL全32チームの状況や戦力をざっくりと把握していきます!前半16チームまでのまとめは下記よりご覧ください。

それでは各ブックメーカーのオッズ一覧をおさらいした後、後半16チームの状況を見ていきましょう。

ブックメーカー各社のオッズ一覧

draftkingswilliamhillfanduelbetmgm
チーフス(5.25倍)チーフス(5.25倍)チーフス(5倍)チーフス(4.5倍)
バッカニアーズ(6.5倍)バッカニアーズ(6.5倍)バッカニアーズ(6.5倍)バッカニアーズ(7倍)
ビルズ(13倍)ビルズ(13倍)ビルズ(12倍)ビルズ(12倍)
ラムズ(13倍)ラムズ(14倍)49ers(13倍)ラムズ(12倍)
49ers(14倍)49ers(14倍)ラムズ(13倍)レイブンズ(12倍)
レイブンズ(14倍)レイブンズ(14倍)レイブンズ(14倍)49ers(14倍)
ブラウンズ(16倍)ブラウンズ(16倍)ブラウンズ(16倍)ブラウンズ(16倍)
パッカーズ(17倍)パッカーズ(18倍)パッカーズ(17倍)パッカーズ(18倍)
ブロンコス(25倍)ブロンコス(20倍)シーホークス(23倍)ブロンコス(20倍)
コルツ(25倍)コルツ(25倍)ブロンコス(24倍)コルツ(20倍)
シーホークス(25倍)シーホークス(25倍)コルツ(25倍)カウボーイズ(25倍)
カウボーイズ(28倍)セインツ(25倍)セインツ(27倍)シーホークス(30倍)
セインツ(28倍)カウボーイズ(28倍)カウボーイズ(28倍)ドルフィンズ(30倍)
ドルフィンズ(28倍)ドルフィンズ(28倍)ドルフィンズ(30倍)ペイトリオッツ(30倍)
ペイトリオッツ(30倍)ペイトリオッツ(30倍)ペイトリオッツ(32倍)チャージャーズ(30倍)
チャージャーズ(33倍)チャージャーズ(35倍)チャージャーズ(32倍)カーディナルス(30倍)
タイタンズ(40倍)タイタンズ(40倍)タイタンズ(35倍)セインツ(35倍)
カーディナルス(40倍)カーディナルス(40倍)バイキングス(40倍)タイタンズ(40倍)
スティーラーズ(40倍)スティーラーズ(40倍)カーディナルス(44倍)ベアーズ(40倍)
バイキングス(40倍)バイキングス(40倍)スティーラーズ(44倍)スティーラーズ(50倍)
ベアーズ(50倍)ベアーズ(50倍)ベアーズ(48倍)パンサーズ(50倍)
ワシントン(50倍)ワシントン(50倍)ワシントン(50倍)バイキングス(65倍)
ファルコンズ(50倍)ファルコンズ(50倍)ファルコンズ(50倍)ワシントン(65倍)
ジャイアンツ(66倍)パンサーズ(60倍)ジャイアンツ(65倍)レイダース(65倍)
パンサーズ(70倍)レイダース(70倍)パンサーズ(70倍)ファルコンズ(80倍)
レイダース(70倍)ジャイアンツ(75倍)レイダース(75倍)ジャイアンツ(80倍)
イーグルス(70倍)イーグルス(75倍)イーグルス(85倍)イーグルス(80倍)
ジャガーズ(80倍)ジャガーズ(100倍)ジャガーズ(100倍)ジェッツ(80倍)
ジェッツ(100倍)ジェッツ(100倍)ジェッツ(100倍)ベンガルズ(100倍)
ベンガルズ(100倍)ベンガルズ(100倍)ベンガルズ(100倍)ジャガーズ(125倍)
ライオンズ(150倍)ライオンズ(150倍)ライオンズ(150倍)ライオンズ(200倍)
テキサンズ(160倍)テキサンズ(200倍)テキサンズ(180倍)テキサンズ(250倍)
2021年5月14日時点の各ブックメーカーによる第56回スーパーボウル優勝チームのオッズ

タイタンズ、カーディナルス、スティーラーズ、バイキングスが並び、ベアーズ、ワシントン、ファルコンズが続く

ここ辺りからはThe Underdogs(勝ち目の薄いチーム)というカテゴライズになってきます。

まずはタイタンズ(35〜40倍)。昨年はプレーオフまでコマを進めましたが、ブックメーカーの評価はあまり高くなく、1巡目のCBケレブ・ファーリー、2巡目OTディロン・ラダンズを「リスキーな指名」と評価しています。昨年1巡目で1試合のみの出場でトレードされた問題児OTアイザイア・ウィルソンの二の舞にならなければいいですね……

カーディナルス(40〜44倍)は少し上の評価をするブックメーカーもありました。WRのAJグリーン、DEのJJワット加入は大きく、OLBチャンドラー・ジョーンズの復帰も好材料。個人的には年々成長しているQBカイラー・マレーはラムズにとっても脅威だと言えますが、一方で不安定さも覗かせるのでプレイオフに進んでも一発勝負のトーナメントで勝ち進められるかという点で評価は低いのかなと思いました。

意外なのがスティーラーズ(40〜50倍)がこの位置にいることですね。2008年以来初めて1巡目で指名したランニングバックのナジー・ハリスはスティーラーズのラッシングを強化してくれることを期待されていますが、ラン・ブロックの改善なくしては成し遂げられず、それを補うために2巡目でTEパット・フリーアムスを指名したと分析されています。寸評では触れられていませんでしたが、Cモーキス・パウンシーの引退、RGマット・ファイラー、LTアレハンドロ・ビラヌエバの流出でビック・ベンことQBベン・ロスリスバーガーを守るOLがごそっといなくなってしまったのでその穴埋めができているのかが気になるところでした。

バイキングス(40〜65倍)に関しては、WRジャスティン・ジェファーソンを獲得できたことが金メダル級の指名でしたが、今年はドラフト資本が限られていたことや、FAで数人の主要メンバーを失ったことがマイナスポイントのようです。

ベアーズ(40〜50倍)はついにQBミシェル・トゥルビスキーに見切りをつけ、QBアンディ・ダルトンという一時的なオプションを選択しつつ、ドラフトのトレードアップでQBジャスティン・フィールズを全体11位で獲得しました。別のアナリストはフィールズを同じQBのトム・ブレイディやラッセル・ウィルソン、アーロン・ロジャースを引き合いに出し、ドラフト当初に評価されなくても活躍ができるポテンシャルを持った選手だと評しています。ただベアーズはNFCで最もハードな2021年の対戦スケジュールと位置付けられている(NFL全体では3位)こともあり、いきなり先発するというよりはダルトンの後ろで学んでからになりそう。ちなみにレギュラーシーズン初戦はラムズとの対戦!新しいもの好きなので個人的にはダルトンよりフィールズを観たいですが…

ワシントン(50〜65倍)はこのオフシーズンでアグレッシブな動きを見せており、プレイオフに戻ってくることも期待できそうとの評価。特にドルフィンズからFAのQBライアン・フィッツパトリックはワシントンの若いレシーバー陣と良い仕事をすることが見込まれています。

RBクリスチャン・マカフリー不在だった2020年のパンサーズ(50〜70倍)は、QBテディ・ブリッジウォーターがいたからこそ最低限の競争力があり、必ずしもジェッツからトレードで獲得したQBサム・ダーノルドがアップグレードとなるとは限らない、という評価のようです。

ファルコンズ(50〜80倍)は今ドラフトの目玉の一人、TEカイル・ピッツを獲得。全体4位というのはNFL史上最も高順位でのTEの指名です。身長約195cm、体重約111kgながら40ヤードを4.4秒で走るスピードを兼ね備えているため、QBマット・ライアンは大きな武器を手に入れたと言えそうですね。

優勝圏外……”Long shots”なチームたち

ここからはLong shots(大きな賭け/ 期待薄)のチーム。再建中だったり、QBが定まっていないチームが多いです。ここまで来ると掛け金に対してバックはなんと60〜250倍!夢がありますね…!それでは残りの9チームをどうぞ。

レイダース65〜75倍)については昨シーズンチーフスからの勝利 / 僅差での敗戦などキラリと光る瞬間がありましたが、ジョン・グルーデンHCの下ではほとんど規律を示すことはなかったという手厳しい評価からこのオッズになっています。

ジャイアンツ(65〜80倍)の朗報はエースRBセイクワン・バークリーがACL断裂から復帰する見込みであること、そしてドラフト全体20位でWRカダリウス・トニーを獲得したことされています。

イーグルス(70〜85倍)のQBジェイレン・ハーツは勝者であり(おそらくQBカーソン・ウェンツとの先発争いに勝ったということ)、新しいヘッドコーチニック・シリアンニの下で元チームメイトのハイズマントロフィー受賞者のWRデボンタ・スミスと再開し、活躍が期待されます。余談ですがスミスはラムズに指名されたWRトゥトゥ・アトウェルと同じように体重が70kg半ばしかないためプロでの活躍に疑問が持たれています。両選手には怪我に気をつけて活躍してほしいですね。

アーバン・マイヤーHCが指揮を執るジャガーズ(80〜100倍)はドラフト全体1位で大学の超スタークォーターバック、トレバー・ローレンスを獲得し上昇傾向にあることは確かですが、それでもまだ再建の道のりは長いという評価。

新しいヘッドコーチのロバート・サレーが着任したギャング・グリーンことジェッツ(80〜100倍)にとって2021年は新しい時代の幕開けであり、全体2巡目で獲得したQBザック・ウィルソンがコーリー・デイビス、キーラン・コールという才能あるWRたちと何ができるのか見てみる必要があるとのこと。

ベンガルズ(100倍)のQBジョー・バロウはベンガルズに希望を与え、また全体5位でバロウの元チームメイトのWRジャマール・チェイスを招き入れたことは良かったのですが、チームとしてディフェンスのプレッシャーに対処できるかという懸念が大きいようです。

長い再建期間中のライオンズ(150〜200倍)に移籍してきたQBジャレッド・ゴフは環境が変わったことで今までの成功が彼自身の力によるものだったのか、ラムズのHCショーン・マクベイによるものだったのかその真価が問われるシーズンとなります。QBが良ければ勝てるというものでもありませんが、アメフトにおいてQBは何よりも優先されるポジションであるため、このようなオッズになっているということは、イコールゴフへの評価という見方もできるでしょう。とは言えラムズファンとしてはこの悔しさをバネに新天地でも頑張って欲しいです。

そして不名誉な最下位に沈んだのはまさかのテキサンズ。オッズはなんと160〜250倍!1万円賭けたら最大250万ですよ!250万!試しに賭けてみたくなりますね。そんなテキサンズの寸評ですが、中間層のFA選手を獲得することでぬかるみから抜け出そうとしていますが、フランチャイズQBデショーン・ワトソンがスキャンダルによって将来が不透明になっており、さらにそれが長引くことでQBポジションのトレードなどが行えない状況になってしまっているのが大きなマイナスポイントになってしまいました。

おわりに

いかがだったでしょうか?各チームのファンの方々、特にオッズが高く設定されているチームのファンの方は色々言いたいことがあるかと思いますが、あくまでも予想は予想。去年の優勝予想はダントツでチーフスだったにも関わらず優勝したのはご存知の通り。今年のチーフス、バッカニアーズ2強という予想を覆すような試合が観られるとNFL全体が盛り上がっていいですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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