2021年のレギュラーシーズンスケジュールが公開されましたが、それに合わせてラムズは新規加入したQBマシュー・スタッフォードにロサンゼルスの名所を教えながらスケジュールをおさらいするユニークなアニメーション動画をSNSを通して公開しました。このアニメはBleacher Reportという海外のスポーツジャーナルサイトで公開されている「Gridiron Heights」というアニメを制作しているデニス・フリンとクリス・トンプソンというアニメーターによって作られたもののようです。
約2分の動画なのですがロサンゼルスのローカルな話やラムズの内情など普通に見ただけではなかなか理解しにくい内容となっているので、今回はこの動画の日本語訳と簡単な解説をしたいと思います!一部理解できなかった部分もありますがご了承ください(画像は全てLos Angeles Rams公式アカウントから)※5/26 一部加筆、修正をしました。
この動画はスタッフォードにヘッドコーチのショーン・マクベイが話しかけるところからスタートします。「ロサンゼルスはロスカボス(メキシコにあるセレブ御用達のリゾート地)に近いのが好きなんだ。ところで前にロサンゼルスの街とソフィ・スタジアムまでの道を案内するって言ったね」と言われたスタッフォードは「それはいい、でもハイウェイ101/404(ロサンゼルスにある、アメリカで最も渋滞が激しいインターチェンジの1つ)はi-35(デトロイトからロサンゼルスに来るまでに通る道の名前)と勝手が違うよね」と交通量の多いロサンゼルスに少し戸惑っています。そこにスポーツカーに乗ったCBジャレン・ラムジーが颯爽と登場します。「立ち話はそこら辺にして乗りなよ。いい場所を案内してあげるからさ」と言い、スタッフォードを乗せてLA観光に出発します。
- Week1 ベアーズ(ラ・ブレア・タールピット博物館)
- Week2 コルツ(グリフィス天文台)
- Week3 バッカニアーズ(サンセット・ストリップ)
- Week4、14 カーディナルス(ハリウッドサイン)
- Week5、15 シーホークス(ベニスビーチ・スケートパーク)
- Week6 ジャイアンツ(場所不明)
- Week7 ライオンズ ロサンゼルスの渋滞
- Week8 テキサンズ(サドルランチ)
- Week9 タイタンズ(キャピタルレコード本社)
- Week10、18 49ers(サンタモニカピアの遊園地)
- Week11 バイウィーク(ロデオドライブ)
- Week12 パッカーズ(道路)
- Week13 ジャガーズ(マッスルビーチ)
- Week16 バイキングス(映画スタジオ)
- Week17 レイブンズ(ランディーズ・ドーナツ)
- そしてソフィ・スタジアムに到着
Week1 ベアーズ(ラ・ブレア・タールピット博物館)
彼らが最初に訪れたのはLAの名所、ラ・ブレア・タールピット博物館。ここは数万年前にタールの沼にハマったまま絶命した650種の動物の化石などを見ることができるのですが、スタッフォード達が目にしたのは「シカゴ・ベアーズ」と書かれた熊の化石。これを見ながらラムジーは「タール・ピッツの生物たちは数百年前には捕食者の頂点にいたんだけど、今じゃタールに埋もれて完全に白骨化しちゃってるんだ」と説明します。ベアーズはちょうど100年前に誕生した現存する最も古いチームであること、また近年は低迷期に入っており、”化石化”していることを揶揄した発言だと思われます(笑)
このようにロサンゼルスの名所と2021年の対戦スケジュールをブラックジョークを交えながら紹介していきます。
Week2 コルツ(グリフィス天文台)
次に向かったのはグリフィス天文台。ここではPジョニー・ヘッカーが「コルツ Week2」という星座を望遠鏡でみながら「いくつかの星座の軌道をチェックしてパントにかかる引力を判断してるんだ」と話します。ラムジーが「それで、星座は何て?」と聞くと「パンターも人だって」と返します。つまりパンターも最終的には感覚でやっているということでしょうか(笑)
NFL公式が出している「Punters are people too!」という動画があるので、こちらに掛けていたりするのでしょうか。
Week3 バッカニアーズ(サンセット・ストリップ)
続いての目的地は音楽を中心とするカルチャームーブメントの発信地として伝説となっているサンセット・ストリップというエリア。ラムジーが「偉大なバンドたちが60、70年代に演奏をしたんだ」と言うと、「タンパベイ・バッカニアーズ Week3」という店看板を横目にスタッフォードが「ああ、ブレイディがリーグに来たのと同じくらいの年代だね」とジョークを飛ばします。ブレイディがプロ入りしたのは2000年ですが、もし実際にそうだったら今ブレイディは70歳くらいでしょうか(笑)
Week4、14 カーディナルス(ハリウッドサイン)
お次は有名なハリウッドサイン。ラムジーが「これがハリウッドサインだよ」と言うと、スタッフォードは「何ていうか、実際に見ると思ってた感じとは違うね」と少し残念そうに言います。ラムジーは「ルーキーたちに改修するように言っておいたよ」と軽いジョークを飛ばします。上空には「カーディナルス Week4ホーム、Week14アウェイ」という旗をなびかせた飛行機が飛んでいます
(ハリウッドサインを「HOLLYBOOB(ハリおっぱい)」に変えようとした事件から、ラムジーがハリウッドサインを女性のように扱っているジョークだと勘違いしていましたが違っていたようです)
Week5、15 シーホークス(ベニスビーチ・スケートパーク)
ベニスビーチにあるスケートパークでは縮こまっているQBラッセル・ウィルソンを尻目にOLBレナード・フロイドが軽やかなスケートテクニックを披露しています。昨シーズンウィルソンはフロイドに4サックと1回のファンブルリカバーを喰らっていますからね。完全にコキおろしています(笑)シーホークス戦はWeek5アウェイとWeek15ホームで行われます。
Week6 ジャイアンツ(場所不明)
ヨットに乗ったWRクーパー・カップが「ヨットじゃないけど写真撮ってもいいかな?」と聞きます。ロサンゼルスというときらびやかなイメージで、船もかっこいいヨットやクルーズ船のようなものを想像しがちですが、ここは優雅にカヌーに乗れる観光スポットなんですね。Week6はアウェーでのジャイアンツ戦です。
Week7 ライオンズ ロサンゼルスの渋滞
スタッフォードがロサンゼルスの渋滞に辟易しながら「ここにいるとデトロイトがモーターシティだったってことを思い出すよ」と言うと、ラムジーが「ノスタルジーに浸るなよ、俺たちには仕事があるんだから」と言いながら「WK07 LIONS」と書かれた目の前の車のナンバープレートにフォーカス。そうWeek7はデトロイトでのライオンズ戦。円満トレードだったためスタッフォードにとって因縁はありませんが、古巣ということで気合が入るでしょう。それよりもスタッフォードの代わりに1巡目を含むいくつかの指名権と一緒にトレードされたQBジャレッド・ゴフが意地を見せるのか、非常に楽しみな試合ですね。
Week8 テキサンズ(サドルランチ)
続いてはサドルランチというカラオケバーもやっているステーキハウスの前で、テキサンズカラーのロデオマシーンに跨ったOTアンドリュー・ウィットワースがお出迎え。そう、Week8はヒューストンでのテキサンズ戦なので、ウィットワースは「サウナの前にちょっとラッピング(勝利するなどの意味もある)するだけさ。スタジアムで待ってるよ」と言いロデオマシーンをちゃちゃっとぐるぐる巻きにしてしまいます。
Week9 タイタンズ(キャピタルレコード本社)
スタッフォードはロサンゼルスの温暖な天気に対して「異常だよ、いつもこんな感じなの?」と聞くとラムジーは真顔で「ああ、21度くらいでほとんど雨は降らないよ」と返します。「Week9 タイタンズ」という看板が屋上に立っているキャピタルレコード本社の横を通りながらデトロイトとロサンゼルスの気候について話しているシーンでした。
Week10、18 49ers(サンタモニカピアの遊園地)
(おそらく)サンタモニカピアの遊園地前で、ラムズのGMレス・スニードが「1巡目指名権」と書かれたバケツから小さい餌を海に撒きながら「大きな獲物を得るためには進んで小さな餌を使わなきゃ」と49ersのジョン・リンチGMに言い放ち、大きな魚を釣っています。これは今年のドラフトで全体3位までトレードアップしてQBトレイ・ランスを獲得した49ersに対して、1巡目指名権を”餌”にスタッフォードやラムジーといった”大物”選手を獲得してきたラムズの余裕を表しているようです。それにしても釣られた”大物”の二人が背後で直立しているのがシュールですね(笑)Week10と最終戦のWeek18はそんな49ersが相手です。
Week11 バイウィーク(ロデオドライブ)
ロサンゼルス屈指の高級ショッピングストリート、ロデオドライブで木に隠れて待っていたのは今シーズンからジャージナンバーを変更したWRロバート・ウッズ(Woodsなので木に隠れていた)。彼は「ロデオドライブへようこそマシュー!グッチ、フェンディ、プラダなんでもあるぜ!俺のお気に入り(Dripのスラング。宝石などの意味)はみんなここで選んでるんだ」となんともセレブリティな発言。もちろんウッズは台本通りに言わされているだけですが、実際にそうかもしれないですね。。この「Drip」は主にヒップホップ界隈で使われているスラングのようで、スタッフォードは意味がわからず「なんだって?」と聞き返し、ラムジーにも「次に行こうか」とスルーされてしまいます。ちなみにWeek11はバイ・ウィーク。スタッフォードにはショッピングでもしてリフレッシュして欲しいですね。
Week12 パッカーズ(道路)
次は大型トラックに乗ったTEタイラー・ヒグビーが登場。トラックはスポーツカーよりも運転席の目線が高いので「渋滞してる?」とラムジーが道路状況を聞きます。ヒグビーは「いや、そんなに混んでないよ。先に行ってるぜ」と他の車を押しのけて進んでしまいました。TEのブロッキングを表しているのでしょうか(笑)
Week12は昨シーズンプレーオフで負けたパッカーズとのアウェー戦です。雪辱を果たしたいですね。
Week13 ジャガーズ(マッスルビーチ)
マッスルビーチの立て看板横で懸垂をしているのはターミネーターことDTアーロン・ドナルド。ラムジーは「リーグで唯一の99だよ」と言います。背番号99を付けるのはそのチームで最も強力なDLが付けるのが一般的(必ずしもそうではない)ですが、その中でも唯一=トップの選手だ、と言っているんですかね。スタッフォードも「今は仲間で本当に嬉しいよ」と話しています。こればかりは台本関係なく本心でしょうね。Week13はホームでのジャガーズ戦です。
Week16 バイキングス(映画スタジオ)
突然現れた海賊船にスタッフォードは驚きますが、ここは映画スタジオでスーパーヒーローに扮したRBキャム・エイカーズが登場。「ラムズはスピードを求めていたと感じたからやってきたんだ」と言い放ちます。Week16はバイキングス戦です。どうやら「Came(来る)」と「キャム」を掛けているようでした。
Week17 レイブンズ(ランディーズ・ドーナツ)
最後の名所はランディーズ・ドーナツというロサンゼルスを代表するドーナツ屋さん。屋上にある巨大なドーナツのモニュメントに腰掛けるDTセバスチャン・ジョセフが今までの名所観光をまとめるかのように「これがロサンゼルス(の雰囲気、バイブス)だよ〜」と言っているのをスタッフォードとラムジーは華麗にスルーしていきます。Week17はアウェーでのレイブンズ戦。もしかしたらレイブンズとバイブスを掛けて……さすがにそれはないか。
そしてソフィ・スタジアムに到着
そしてついに二人はRamsHouseであるソフィ・スタジアムに到着。「中に入ろう、アメイジングな光景が見られるからさ」とラムジーが案内しようとするとスタッフォードは「その前にチームストアに寄っていい?家族と約束したんだよ、新しい…良いやつ(Drip)を買って帰るって」と、ウッズが使っていたスラングを用いて伝え、そのスラングに対してラムジーも「ああ、いい線いってるぜ(スラングを使いこなしている)」と言ってスタジアムに入っていきます。
いかがだったでしょうか?ロサンゼルスの観光地と2021年の対戦表をユーモアを交えながらおもしろおかしく振り返ることができる動画でしたね。
拙い翻訳ですみませんが、どこか間違いがあればご指摘ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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