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【試合レビュー】LAラムズ 2021 Week2 vsコルツ

2021年Week1試合レビューラムズvsコルツラムズ

試合結果

Week1ほどではないにせよ活躍したスタッフォード

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成功/試投成功率ヤード平均TDINT被サックレイティングBadThDrops
M.スタッフォード19/3063.3%2789.3211-8101.843
C.ウェンツ20/3164.5%2477.9113-2786.461

Week1では鮮烈なラムズデビューを飾ったスタッフォードですがこの試合はWeek1ほどの圧倒的な成績は残せず。パス成功率もWeek1の76.9%から63.3%と下がりましたが、単純なパスミスは少なくパフォーマンス自体は決して悪いものではなかったんじゃないかと思います。成功率が落ちたのは一つ一つのパスを際どいところに投げていたからで、レシーバー側のキャッチミスだったりディフェンスのナイスカバーだったりで通らなかったのが響いたという印象でした。

ProFootballReferenceによるとバッドスローはWeek1と同じで4つなのに対し、レシーバーが「通常の努力をすれば取れたパス」(Drops)は1から3に増えていました。バッドスローに関しては試合前半にコルツのDLディフォレスト・バックナーのラッシュ時にスタッフォードの右手がヘルメットに当たってしまう場面があり、その後のRBダレル・ヘンダーソンへのパスが乱れてしまったりと災難もあったので、パフォーマンス的には実際の数字よりも良かったんじゃないかなというのが個人的な感想です。

またスタッフォードが獲得したファーストダウンの数は21回でしたが、3rdダウンでは9回中3回だけファーストダウンを獲得し、4thダウンでは1回中0回でした。つまりファーストダウンを獲得した22回のうち19回は1stか2ndダウンで獲得しているということになるので、いかに効率よくボールを前に進めていたかがわかります(3rdダウンのコンバージョン率はもう少し上げてほしいですが…)。

ヘンダーソンOUT、ミッシェルIN

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この試合RBダレル・ヘンダーソンは3Qまででラン13回で53ヤード、レシーブ3回で29ヤードを稼ぎましたが、4Q最初のプレーで肋骨を痛めて退場してしまいました。現状もクエッショナブルとなっており、マクベイHCは「彼には良くなってもらうためにできるだけ休息を与えたい。痛みがおさまったら出場できると確信している」と話しましたが、雲行きは怪しそうです。

4Qから出場したのは今季トレードで獲得したソニー・ミシェル。10回のランで46ヤード(平均4.6)を記録しました。ヘンダーソンが欠場する場合次のバッカニアーズ戦はヘンダーソンの代わりにミシェルが先発を務めますが、ヘンダーソンよりも軽やかな走りを持っている印象なのであまり悲観的にはならなくて良さそう。ただ現在のオフェンスではレシーブもこなす必要があるため、キャリアを通じて26回にとどまっているレシーブをうまくこなすことができるかが課題となります。

とはいえこれ以上RBに怪我人が出るとさすがに回らなくなるので怪我だけには注意して欲しいですねほんと…

ランディフェンスは持ち直すも今度はパスを通される…

Week1での課題と思っていたラン守備に関してはある程度持ち直している印象でした。昨年新人ながらランでリーグ3位だったコルツのジョナサン・テイラーを51ヤード(平均3.4)に抑えたのは良い兆候です。ちゃんと数えてはいませんが3-4の比率が高かったことも起因しているんじゃないでしょうか。

前の試合で不調に見えたDTアーロン・ドナルドに関してもタックル7回(ソロ3回)、QBヒット3回でミスタックル1回とある程度修正していますが、惜しいところでサックを取りきれていないのは見ていて歯がゆいですね。ただ試合後半24対21コルツビハインドの場面、ドナルドによるヒットでウェンツは負傷退場となりました。その攻撃シリーズはFGに終わり24対24の同点になりましたが、直後のラムズの攻撃でFGを決め27対24と勝ち越します。その後には2分半ほど時間が残されていましたが、代わりに出てきた2年目で出場経験のないQBジェイコブ・イーソンのパスをCBジャレン・ラムジーがインターセプトして勝負あり。ウェンツには気の毒ですが、結果的にドナルドのQBヒットが勝敗を分けたともいえるので値千金のプレーだったと言えるでしょう。

ただパスは結構通されてしまいました。272ヤードをパスで失っており、昨年270ヤードを超えたのはビルズ戦の274ヤードのみでした。やはりディフェンスはDLとセカンダリーの主力選手の放出に伴い多少の弱体化は否めません。とはいえターンオーバーでの失点を除けば17点に抑えこんでいますし、コルツのレッドゾーンでのコンバージョン率は4回中1回で25%なので最終防衛ラインは死守できています。いくらボールを前に進められてもタッチダウンを決められなければ良い話ですからね。試合最初のシリーズも自陣10ヤードまで攻め込まれましたが4thダウンギャンブルまで抑え込み、最後はLBレナード・フロイドのサックで見事失点を防ぐなど、総合的に見ればリーグ有数のディフェンス陣と言えるのではないでしょうか。

Week3バッカニアーズ戦の簡単なプレビュー

次戦は開幕2連勝中のバッカニアーズのホームに乗り込みます。

成功/試投成功率ヤード平均TDINTレイティング
M.スタッフォード39/5669.6%59910.751127
T.ブレイディ56/8665.1%6557.692113.3
過去2試合の合計スタッツ

QBトム・ブレイディは2試合ですでに655ヤード9TDを記録するなど開幕からエンジン全開。移籍1年目の昨季はWeek2時点で456ヤード3TDだったのでいかに去年はチームに慣れるのに苦労したのかがわかりますし、慣れてしまえば44歳にしてこれだけのパフォーマンスを残してしまうのであらためてGOATの偉大さを実感しますね。。。

そんなバッカニアーズを誰が止めるのかということですが、意外にもESPNによる勝敗予想では55.4%の確率でラムズ勝利とのことです。どういうロジックなのかはわかりませんが、おそらく前2試合のカウボーイズ、ファルコンズがいずれもディフェンスが優れたチームではなく、にもかかわらずファルコンズ戦にいたっては3つもサックを許しているという点が評価されているのかなと思います。多少弱体化しているとはいえ依然としてリーグ屈指の力を誇るラムズディフェンスがブレイディを抑えられるかが鍵となりそうです。

主な怪我人等の情報はWRアントニオ・ブラウンとケビン・ミンターがコロナリスト入りで欠場。昨季9.5サックを挙げたLBジェイソン・ピエール・ポールが肩の怪我でクエッショナブルですがどうやら欠場しそうな感じです。

ブラウンとピエール・ポールの欠場は大きいですね。ブラウンはWeek1で121ヤード1TDを挙げるなどようやく腰を据えられる場所を見つけたようですし、ピエール・ポールも健康であればかなりの脅威となるのでこの二人が欠場しそうなのはラムズにとって朗報です。

一方ラムズは前述のRBダレル・ヘンダーソンがクエッショナブルで厳しそうなのと、LBレナード・フロイド、TEジェイコブ・ハリスもクエッショナブルとなっています。フロイドは木曜の練習には不参加とのことですが、このまま欠場ということになればブレイディへのパスラッシュが弱くなるのでかなりの痛手となります。

シーズン前半の鬼門となるバッカニアーズ戦で白星を挙げてスタッフォードへの評価を確実なものとするか、はたまたディフェンディングチャンピオンのバッカニアーズが連覇への足がかりとするのか。非常に楽しみな1戦となりそうですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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