【テスト導入】ブログの更新通知をはじめました(PC/Android)

LAラムズ 2021前半戦のスタッツまとめ 〜オフェンス編〜

2021年LAラムズ前半戦スタッツまとめ〜オフェンス編ラムズ

Week11をByeウィークで過ごしたラムズ。7勝3敗NFC西地区2位、NFC同率3位と好位置で前半戦を折り返しましたが、Week9、10と連敗、しかもいやーな負け方をしたことで不安が残る折り返しとなっています。

そんなラムズの前半戦のスタッツをまとめてみましたので振り返り的なかたちでご覧いただければと思います。また各ポジションの最後に個人的な評価も記載しています。

今回はオフェンス編です。

デプスチャート

このデプスチャートはラムズの公式サイトESPNを参考に記載しています。

オフェンス

スターター2nd3rd4th
QB#9 マシュー・スタッフォード#13 ジョン・ウォルフォード#16 ブライス・パーキンス
RB#27 ダレル・ヘンダーソンJr.#25 ソニー・ミッシェル#38 バディ・ハウエル#23 キャム・エイカーズ
WR#10 クーパー・カップ#81 ベン・スコロニク#15 トゥトゥ・アトウェル
WR#3 オデル・ベッカムJr.#17 J.J.コスキ
WR#12 ヴァン・ジェファーソン#2 ロバート・ウッズ
TE#89 タイラー・ヒグビー#86 ケンダル・ブラントン#88 ブライセン・ホプキンス#87 ジョニー・ムント
LT#77 アンドリュー・ウィットワース#70 ジョゼフ・ノートボーン#72 トレメイン・アンチュラム
LG#73 デビッド・エドワーズ
C#55 ブライアン・アレン#65 コールマン・シェルトン
RG#63 オースティン・コルベット#71 ボビー・エバンス
RT#79 ロブ・ヘブンスタイン#68 AJ ジャクソン

オフェンス全体

まずはオフェンス全体について。総獲得ヤードは3,872、試合平均は387.2ヤードでリーグ6位となっており、昨年の試合平均377ヤード11位から確実にレベルアップしていると言えます。

その内パス獲得ヤードは2,893、平均289.3ヤードはリーグ5位で、昨年の平均250.9ヤードと比べると1試合あたり30ヤードほど多く獲得しており、今のところQBジャレッド・ゴフからQBマシュー・スタッフォードへの変更は確実にアップグレードと言えます。

一方でランは獲得ヤード979、試合平均97.9ヤードでリーグ24位に沈んでいます。シーズン開幕直前にエースRB候補だったキャム・エイカーズがアキレス腱断裂の怪我を負い、サードダウン要員だったRBダレル・ヘンダーソンJr.とペイトリオッツから獲得したRBソニー・ミッシェルで回していることが原因かと思いきや、意外にもヘンダーソンはラン593ヤードで平均4.7ヤードを走っており、500ヤード以上走っているRBではリーグ7位の好成績なので、ラムズのオフェンスがパスに偏っているというのがラッシングヤードが少ない大きな理由になります。

総得点は271点で、平均27.1点はリーグ7位。昨年の平均23.3点(リーグ23位)と比べても改善されているのはひとえにスタッフォード効果と言えそうです。

クォーターバック

Embed from Getty Images
出場パス成功/試投成功率Yds平均TDINTレイティング
M.スタッフォード10245/362
(216/344)
67.7%
(62.8%)
3,014
(2,581)
8.3
(7.5)
24
(17)
8
(7)
106.1
(93.7)
J.ウォルフォード21/425%57.5010
QBの2021年week10までのスタッツ

まずはQBから。上記表はWeek10までの主要スタッツで、カッコ内は昨年のWeek10までの成績となっています。

今季はなんと言ってもマシュー・スタッフォードがチームにフィットするか、「過小評価されているQB」の本領を発揮できるかが焦点でしたが、開幕から3TD、レイティング156.1を記録するなど大暴れ。Week10までに獲得したパス3,014ヤードはリーグ5位、平均8.3ヤードは同3位、タッチダウン24回は同4位期待以上のパフォーマンスを見せています

カッコ内の前年のWeek10までのスタッツと比較しても、主要項目はほぼ全てで前年を上回っています。インターセプトだけが直近2試合で4つも増えてしまったので悪化してしまっていますね。

上の画像はスタッフォードのエリアごとのパスレイティングで、前者が2020年のレギュラーシーズンを通してのもの、後者がWeek9までのレイティングです(Week10までではないのでご注意を)。

が平均以上、黄色が平均程度、が平均以下ですが、きれいに緑のエリアが増えていますね。特に20ヤード以上のロングパスはかなり良い成績を残しているのがわかります。

ただ前述したようにこれはWeek9までのもので、悲惨だったWeek10の成績を加味するともう少し数字は落ちてきます。

またQBが変わった以外で昨年のラムズオフェンスと異なる点として、プレーアクションが減ったという点があります。昨年はシーズンを通して31%程度がプレーアクションパスでしたが、今季はこれまでで19%となっています。理由として考えられそうなのは、前述のようにRBキャム・エイカーズの不在によりランの脅威が軽減してしまったことだったり、あとは昨年からオフェンスラインのパス・プロテクションがリーグ屈指のものになったので、フェイントを入れて相手ディフェンスをおびき寄せる必要がなく、レシーバーがフリーになるのをポケットの中で待つことができるようになったということも大きいんじゃないかと思います。

とまあラムズファンとしては最高のQBを獲得できたと有頂天で過ごしていましたが、Week9、10の2試合はまさに急転直下でした。

Week9、10ではタッチダウンは1つずつだけで、インターセプトは2つずつの計4つも取られて惨敗。INTは今シーズン8つなので、半分をこの2試合で取られたことになります。TEタイラー・ヒグビーのキャッチミスや新加入のWRオデル・ベッカムJr.との連携ミスなどスタッフォードだけのせいではない部分もありますが、Byeウィーク直前の2試合がボロボロだったので後半戦初戦のパッカーズ戦でうまく修正されるのかが懸念。後半戦に真価が試されます。

Week10までの評価:A-

ランニングバック

Embed from Getty Images
出場(先発)ランYds(平均)最長TDレシーブキャッチ%Yds(平均)TD
D.ヘンダーソン9(9)126回583(4.7)25523回67.6%154(6.7)2
S.ミッシェル10(1)76回291(3.8)11110回83.3%51(5.1)1
RBの2021年week10までのスタッツ

ランはチーム合計243回でリーグ24位と少ないために獲得ヤードも少ないのが現状ですが、前述の通りダレル・ヘンダーソンは平均4.7ヤードを走っているためだいぶ健闘している方じゃないかと思います。

これはヘンダーソンの実力もありますが、前述の通りパスに偏重しているため相手ディフェンスが下がっていることから走りやすくなっているのかなと。

逆に言えば後半戦は、うまく走れているものの回数が出ていないランをうまく使えるかがポイントになってくるんじゃないかと考えています。

控えのソニー・ミッシェルも健闘していますが、やはりヘンダーソンほどビッグプレーを生み出せていない状況です(ヘンダーソンも最長は25ヤードですが)。

Week10までの評価:B-

ワイドレシーバー

Embed from Getty Images
出場レシーブYds平均TDキャッチ%ADOTランYds平均TD
C.カップ10
(10)
85回
(64)
1,141
(722)
13.5
(11.3)
10
(2)
73.3%
(70.3%)
8.7
(6.7)
1回
(4)
-5
(33)
-5
(8.3)
0
(0)
R.ウッズ9
(9)
45回
(42)
554
(469)
12.4
(11.2)
4
(4)
65.2%
(70%)
8.2
(7.5)
8回
(17)
46
(111)
5.8
(6.5)
1
(2)
V.ジェファーソン10
(10)
30回
(11)
487
(143)
16.2
(13)
3
(1)
56.6%
(68.8%)
12.9
(12)
0回
(1)
0
(-1)
0
(-1)
0
(0)
O.ベッカムJr.7
(7)
19回
(23)
250
(319)
13.9
(13.9)
3
(3)
53.5%
(53.5)
14.6
(13.9)
2回
(3)
14
(72)
7
(24)
0
(1)
WRの2021年week10までのスタッツ

カッコ内は昨年の同じ出場試合数での成績です。なのでカップは昨年の10試合と比較しているのに対し、ウッズのカッコ内は9試合でのものになります。

今季WRといえばクーパー・カップでしょう。今期はすでに1,141ヤード、10TDを記録しており、どちらもリーグ1位。10試合の時点ですでにほぼキャリアハイの成績を残しており、間違いなく今年のラムズを牽引する役割を果たしています。ADOT(Average depth of targetの略で、ターゲットになったときにどれだけ深いエリアにいたかの平均)も昨年の6.7から8.7に上がっていることからも、スタッフォードとの相性の良さが窺えます。

一方ラムズのWRデュオの片翼であるロバート・ウッズですが、Week9後の練習でACL(前十字靭帯を断裂してシーズンエンド。プロ入り後9年のキャリアでシーズン中に3試合以上欠場したことがないほどタフな選手で、間違いなくチームのリーダーの1人だったので残念です。ウッズはキャッチのみならずランでも存在感のあるプレーをするため、今のラムズでウッズの代わりが務まる選手がいないのが懸念ですね。

ウッズの怪我で2番手に上がったのがヴァン・ジェファーソン。キャッチ力や安定感はカップ、ウッズに及びませんが、縦に走れるスピードが持ち味なのでそれを生かしたプレーが期待できます。

新加入のオデル・ベッカムJr.はスター選手ですが、ブラウンズに移籍してからはまたラムズでのデビュー戦ではプレーブックを熟知できていなかったのか出場機会が少なかった。そのため後半戦ではウッズの代わりにOBJが戦力として機能できるかがプレーオフへの鍵とも言えそうです。

今季加入したデショーン・ジャクソンは出場機会を求めてチームを離れ、ブラウンズからOBJが加入、そしてウッズのシーズンエンドなど入れ替わりが激しいポジションになりましたが、カップの活躍は素晴らしいためA-くらいは評価できるんじゃないでしょうか。

Week10までの評価:A-

タイトエンド

Embed from Getty Images
出場レシーブYds平均TDキャッチ%
T.ヒグビー10
(9)
38回
(27)
344
(315)
9.1
(11.7)
3
(3)
74.5%
(77.1%)
TEの2021年Week10までのスタッツ

TEのポジションではタイラー・ヒグビーの負担が高い状態となっており、特にレシーブの場面ではほとんどがヒグビーの役割となっています。とはいえそもそも今年はWRクーパー・カップへのパスが多くなっていることからも、TEへのパス自体は少なくなっており、結果的にほとんど横ばいという状況。

またすでにジョニー・ムント、ジェイコブ・ハリスが怪我で離脱しており、頼れるのがヒグビー1人だけなので怪我だけが心配です…

Week10までの評価:C+

オフェンシブライン

Embed from Getty Images
出場
アンドリュー・ウィットワース(LT)9
デビッド・エドワーズ(LG)10
ブライアン・アレン(C)10
オースティン・コルベット(RG)10
ロブ・ヘブンスタイン(RT)10
OLの2021年Week10までの出場試合数

OL陣はLTアンドリュー・ウィットワースが1試合欠場した以外はほとんどこのメンバーが出場しています。

少し前述しましたが、前年に引き続き今季もOLが強力で、ここまでスタッフォードに対して許したサックは14回でリーグ同率2位の少なさを誇ります。Week9のタイタンズ戦での5サックがなければ完璧と言えたのですが…とはいえWeek10ではスタッフォードに対するプレッシャーを7%に抑えており、これまでのスタッフォードとオフェンスの成功はこのOL陣あってのことなので、後半戦も引き続き頼りになる存在となりそうです。

Week10までの評価:S

まとめ

いかがだったでしょうか。開幕後しばらくはスタッフォードの活躍に酔いしれていましたが、最後の2戦でうかうかしていられない状況となり…とはいえ前年と比べれば確実にレベルアップしているので、後半戦も新たな戦力とともに勝ち星を積み重ねて欲しいですね。

最後にまとめでオフェンス編を終わりたいと思います。

  • QBスタッフォードは間違いなくアップグレードだった
  • RBヘンダーソンは回数こそ少ないもののエイカーズの穴を埋めてくれる活躍を見せている
  • WRはカップの活躍が目立ったが、ウッズの離脱とOBJがうまくフィットするかが最大の懸念
  • TEはヒグビー1人で大丈夫そうだが怪我に注意
  • OLは素晴らしい!

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました