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第56回スーパーボウル直前!ラムズの各ポジションの戦力まとめ

スーパーボウル直前!ラムズの各ポジション戦力まとめラムズ

ロサンゼルス・ラムズはNFCカンファレンスチャンピオンシップで49ers相手に逆転勝利し、ロサンゼルスのSoFiスタジアムで開かれる第56回スーパーボウルへの出場を決めました!ラムズは2018年の第53回以来、3年ぶりにロンバルディトロフィーをかけた試合に臨みます。

開幕前にラムズの戦力分析として各ポジションごとにスタッツや評価などをまとめましたが、シーズンを戦う中でそれぞれのポジションで変動があったので今回は来たるスーパーボウルに向けてラムズの戦力をまとめなおしました。

ポジションごとにスーパーボウルに出場しそうな選手をピックアップして紹介しています。そして各ポジションの最後にはA~Dで主観的に評価をしてみましたので参考にしていただければと思います。

ラムズファン以外の方にもラムズについて少しでも知っていただき、スーパーボウルをもっと楽しめる一助になれば幸いです。

開幕前の戦力を知りたい方はこちらもご参照ください。

デプスチャート

まずは全体のデプスチャートから。このデプスチャートはESPNを参考に記載しています。

オフェンス

スターター2nd3rd4th
QB#9 マシュー・スタッフォード#13 ジョン・ウォルフォード#16 ブライス・パーキンス
RB#23 キャム・エイカーズ#25 ソニー・ミッシェル27 ダレル・ヘンダーソン
#34 ジェイク・ファンク
#38 バディ・ハウエル
WR#10 クーパー・カップ#18 ベン・スコロニク#15 トゥトゥ・アトウェル IR
WR#3 オデル・ベッカムJr.#19 ブランドン・パウエル
WR#12 ヴァン・ジェファーソン#2 ロバート・ウッズ IR
TE#89 タイラー・ヒグビー#86 ケンダル・ブラントン#88 ブライセン・ホプキンス82 ジョニー・ムント IR
LT#77 アンドリュー・ウィットワース#70 ジョゼフ・ノートブーム#72 トレメイン・アンチュラムJr.
LG#73 デビッド・エドワーズ
C#55 ブライアン・アレン#65 コールマン・シェルトン
RG#63 オースティン・コルベット#71 ボビー・エバンス
RT#79 ロブ・ヘブンスタイン#68 AJ ジャクソン

ディフェンス

スターター2nd3rd4th
DE#94アショーン・ロビンソン#92 ジョナ・ウィリアムス
NT#91 グレッグ・ゲインズ#95 ボビー・ブラウン#69 セバスチャン・ジョセフ・デイ
DT#99 アーロン・ドナルド#96 マイケル・ホイト#93 マーキーズ・コープランド
OLB#54 レナード・フロイド#45 オボニア・オクロンクオ#52 テレル・ルイス
OLB#40 ボン・ミラー#58 ジャスティン・ホリンズ#48 クリス・ギャレット
ILB#50 アーネスト・ジョーンズ#32 トラビン・ハワード
ILB#51 トロイ・リーダー#56 クリスチャン・ローズブーム
CB#11 ダリウス・ウィリアムス#21 ドンテ・ディーヨン#31 ロバート・ロシェル #46 グラント・ハーレイ
CB#5 ジャレン・ラムジー#22 デビッド・ロングJr.
SS#33 ニック・スコット#4 ジョーダン・フラー
FS#24 テイラー・ラップ#20 エリック・ウェドル#26 テレル・バーゲス

スペシャルチーム

スターター2nd3rd4th
P#6 ジョニー・ヘッカー
K#8 マット・ゲイ
PR/KR#19 ブランドン・パウエル

コーチ陣

  • HC:ショーン・マクベイ
  • OC:ケビン・オコネル(オコンネル)
  • DC:ラヒーム・モリス

ヘッドコーチはショーン・マクベイ。基本的にパスメインのオフェンスコールですが、後半ビハインドの場面だとパスの割合が高くなり過ぎてしまうことが批判されることも。一方で彼が指揮してから前半をリードして折り返すと47勝1敗という成績を残しています。そのためスーパーボウルでもリードした試合運びというのは必須になりそうです。

マクベイHCの学生時代や経歴などに関しては下記で詳しく書いていますので興味があればご覧ください。

上記のようにオフェンスコールはマクベイHCが行っていますが、OCのケビン・オコネルはその補佐を行なっています。オコネルはバイキングスの次期HC最有力(もう決定?)となっているほど優秀なコーチみたいですね。

DCのラヒーム・モリスは昨年までファルコンズのDCと臨時のHCを担当していました。シーズン前半はディフェンスがちぐはぐで批判の的になっていましたが、終わってみれば昨シーズンほどの成績ではないにせよ、序盤からすればある程度立て直したと思います。

そして次からはオフェンスの戦力についてです。

オフェンス戦力

まずはオフェンス。ジャレッド・ゴフがQBを務めた2020年シーズンとの比較で見ていきます。

20202021
獲得ヤード6,032(平均377)
11位
6,325(平均372)
9位
パス獲得4,014(平均250.8)
13位
4,642(平均273)
5位
ラン獲得2,018(平均126.1)
10位
1,683(平均99)
25位
得点372(平均23.3)
23位
460(平均27.1)
8位
2020年と21年のオフェンススタッツ比較

昨季は1試合の平均獲得ヤードが377でリーグ11位ながら得点は平均23.3点で23位と決定力に欠けるシーズンでしたが、2021年シーズンは獲得ヤードが372で9位、得点は平均27.1点で8位と、獲得ヤードは微減しましたが得点力は向上しました。

内訳を見てみると、パスは昨季平均250.8ヤードでしたが今季は273ヤードへと増加した反面、ランは平均126.1ヤードから99ヤードへとパスが増えた分だけランが減っています。

やはりマクベイHCからQBマシュー・スタッフォードへの期待と信頼、そして開幕直前のRBキャム・エイカーズの離脱からパスが多くなったことが伺えます。

※昨シーズンは控えQBジョン・ウォルフォードが1試合先発したことは留意しなければいけません

次からは各ポジションごとにスタッツを見ていきます。

クォーターバック

下記表はQBの2021レギュラーシーズンのスタッツです。カッコ内はプレーオフでの成績を記載しています。(以降の表もカッコ内はプレーオフの成績です)

先発/出場パス成功/試投成功率YdsTDINTレイティング
マシュー・スタッフォード17/17
(3)
404/601
(72/100)
67.2%
(72%)
4,886
(905)
41
(6)
17
(1)
102.9
(115.6)
ジョン・ウォルフォード0/31/425%5010
ブライス・パーキンス
QBの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

まずはなんといってもラムズがSB進出を果たした立役者であるQBマシュー・スタッフォード。レギュラーシーズンは全試合に先発し12勝5敗でラムズをNFC西地区を優勝に導きました

個人成績を見るとパス獲得4,886ヤード(リーグ3位)、成功率67.2%(同10位)、41TDパス(同2位)、レイティング102.9(同6位)は期待以上の成績。さすが2つのドラフト1位指名権などを譲渡して獲得しただけはあります。

ただシーズンを通して順風満帆だったわけではありません。中盤の失速、特にWeek9タイタンズ戦からの3試合は苦戦しました。単純にタイタンズ、49ers、パッカーズが強かったというのも理由ですが、目立ったのがインターセプト(INT)。Week8までのINTは合計4つでしたが、この3試合だけで5つも献上してしまいます。不運なINTもありましたが、中盤以降INTが増えてしまいました。原因として考えられたのは試合の前半でリードを許し、追いつこうと焦るあまり無理なパスを投げてINTを量産してしまったというのが1つ

ターゲットの1/3を占めていたWRクーパー・カップへのマークがキツくなったというのも挙げられるでしょう。

前者については正直シーズン最終盤まで引きずっていたように思えます。やはり追いかける展開だとINTが目立ちますね。カップのマークがキツくなったことについては、後半戦はランの比率を増やしてランに意識を向かせたこと、またそれによりプレーアクションがより効果的になったこと、そして途中加入したWRオデル・ベッカムJr.を積極的に起用することでリズムを取り戻しました。

またショットガン(473回)とアンダーセンター(128回)の時のスタッツを比較すると、アンダーセンターの方が良い傾向があります。ショットガンの時はINTを14回(INT率2.95%)取られているのに対し、アンダーセンターだと3回(2.34%)と低くなり、そのうえ平均獲得ヤードはショットガンが7.8ヤードに対してアンダーセンターは9.2ヤードと効率的に前に進めることができています。アンダーセンターは試行回数的にプレーアクションとほぼ同じなので、ランが出るとプレーアクションの効果が高まる=やっぱりランも大切だよね、ということになります。

こういったことから、SBでは

  • できるだけリードを奪う
  • パスターゲットを散らす
  • ランとパスをバランス良く織り混ぜる
  • アンダーセンターからのプレーアクションを有効的に用いる

といったことが勝利につながってきそう。

しかし気をつけなくてはいけないのが後半リードしている場面での時間の使い方。これはマクベイHCの問題でもあると思いますが、時間を潰そうとするあまり結構保守的なオフェンスになってしまいがちで、後半追い上げられるという展開がありました。なのでSBではもしリードできたとしても最後まで攻めの姿勢でプレーしてほしいと思っています。

控えQBはジョン・ウォルフォード。スタッフォードよりも走れるQBという感じですが、今季は点差が付いた3試合の終盤に出場してパス4回中1回成功1INTと全く良いところなし。まあ時間を潰すのが仕事だったので仕方ないのですが、先発QBのレベルからは程遠い。万が一スタッフォードが欠場でもすればSBは見るに堪えない試合となるでしょう…

もう1人の控えQBブライス・パーキンズはウォルフォードよりもさらに走れるモバイルタイプのQB。レギュラーシーズン未出場ですが、プレシーズンを見る限りウォルフォードよりも総合的に優れているんじゃないかと思います。ただ経験不足なので何事もなければSBでの出場はないでしょう。

途中苦戦はしましたが、移籍1年目でチームをスーパーボウルに導いたスタッフォードは間違いなくエリートQBであることを証明しました。スーパーボウルではベンガルズのQBジョー・バロウとの新旧ドラフト全体1位対決となりますが、ベテランの経験と意地を見せて欲しいです。

総合評価:A

ランニングバック

先発/出場ランYds平均TDレシーブキャッチ%Yds平均TD
キャム・エイカーズ0/1
(2/3)
5回
(54回)
3
(151)
0.6
(2.8)
0
(0)
3回
(5回)
100%
(83.3%)
10
(62)
3.3
(12.4)
0
(0)
ソニー・ミッシェル7/17
(1/3)
208回
(24回)
845
(78)
4.1
(3.3)
4
(0)
21回
(3回)
63.6%
(75%)
128
(-8)
6.1
(-2.7)
1
(0)
ダレル・ヘンダーソン10/12149回6884.652972.5%1766.13
RBの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

RB1はおそらくキャム・エイカーズが務めます(現在はクエッショナブルなのでなんとも言えませんが)。エイカーズは開幕直前にアキレス腱断裂の怪我で今季絶望と言われていましたが、シーズン最終戦でカムバック。ランだけでなくパスゲームでも活躍できる汎用性でチームを助けます。しかし復帰後のプレーオフではラン51回で151ヤード、平均2.8ヤードと完全復活とは言えない状況。またバッカニアーズ戦では2ファンブルロスで”ラムズを”窮地に追い込みました。

そこでエイカーズと同じ程度か、あるいはそれ以上のスナップで出場しそうなのはRBソニー・ミッシェル。開幕前にペイトリオッツからトレードで獲得し、RB2として開幕を迎えましたが、終わってみればラン845ヤードでラムズのリーディング・ラッシャーとなりました。NFCチャンピオンシップでは57%のスナップで出場しラン10回で16ヤードながらパスプロテクションの役割を任せられるなど、エイカーズとは違った役割で活躍しています。エイカーズが本調子とは言えなさそうなので、パスプロテクションも見込んでミッシェルがメインで起用される可能性もありそうです。

3番手は今季RB1として開幕を迎えたダレル・ヘンダーソン。SBに向けてIRから復帰するようですが、エイカーズとミッシェルが健康であれば出場機会はないかもしれません。ヘンダーソンはレシーブもこなせる汎用性という意味ではエイカーズと似ているかもしれませんが、エイカーズほどタックルされた後のセカンドエフォートが強くないか。ただレギュラーシーズンのランの平均は4.6となかなか良い成績を残しているので、なんだかんだ安定して走ってくれるのがヘンダーソンなんですよね。

エースのエイカーズが復帰したものの本調子とは言えず、ミッシェルとスナップを分けあうことが予想されるRB陣。ただエイカーズの責任かというとそうでもなく、シーズン後半は試合ごとに怪我人が出たためコンビネーションが難しいOLや、クーパー・カップやタイラー・ヒグビー以外あまりブロックが得意ではないレシーバー陣にも問題はありそう。ラムズのレシーバー陣にはブロックも求められますからね。

ランが出るだけでパスが格段に良くなるのでSBでは頑張って欲しいですが、これまでの試合を見ているとどこまで走れるか…

総合評価:C+

ワイドレシーバー

先発/出場レシーブYds平均TDキャッチ%ADOT
クーパー・カップ17/17
(3/3)
145回
(32)
1947
(386)
13.4
(15.4)
16
(4)
75.9%
(78.1%)
8.6
(9.2)
オデル・ベッカムJr.7/14
(3/3)
44回
(19)
537
(236)
12.2
(12.4)
5
(1)
53.7%
(82.6%)
13.3
(10.2)
ヴァン・ジェファーソン17/17
(3/3)
50回
(5)
802
(79)
16
(15.8)
6
(0)
56.2%
(55.6%)
13.5
(18.8)
ベン・スコロニク1/1411回13312.1055%10.5
WRの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

スタッフォードのメインターゲットとなるのは今季レシーブ回数、レシーブヤード、レシーブTDでリーグトップとなったWRクーパー・カップ。レギュラーシーズンではスタッフォードが成功させたパス404回の内145回、約1/3をキャッチしましたが、プレーオフに入ってもここぞというときはやはりカップに頼ります。スーパーボウルでもスタッフォードとカップのホットラインはメインウェポンとなるでしょう。

一方でプレーオフに入り存在感が増しているのが2番手のWRオデル・ベッカムJr.。加入直後は試合後半で数回キャッチする程度という扱いでしたが、今となっては前半からターゲットとなり、NFCチャンピオンシップではターゲット11回、キャッチ9回で113ヤードと今季最多を記録。2019年のWeek6以来、約2年4ヶ月ぶりレシービングが100ヤードを超えました。カップとターゲットを分け合うことでオフェンスの幅が広がるため、OBJの加入がスーパーボウルまで駒を進めることができた要因の1つでしょう。彼のキャリアや実力からは今の2番手という位置は想像していなかったでしょうが、「”俺たち”だ、”俺”じゃない」といったようなワン・フォー・オールの精神を持っていたなんて知りませんでした…

3番手は今季成長を見せた2年目のWRヴァン・ジェファーソン。スピードがあるのでシーズン序盤ではディープに走りロングパスをキャッチというパターンを見せてくれましたが、スタッフォードのINTが目立つようになってからはミドルレンジでのターゲットがメインとなりました。キャッチ力が課題でしたが試合を重ねる中で少しずつ安定感も出てきているように思います。ただ未だ課題なのがブロッキング。ラムズのレシーバー陣には滅私奉公が求められるので、RBやWRのランアフターキャッチの道を作れるかも重要です。ですがジェファーソンはあまりブロッキングが得意ではないのでしっかり道を作ってあげられるかは地味ですが懸念点ですね。

控えには今季出場機会を得たWRベン・スコロニクがおり、多くない数のスナップで出場すると思います。ただやはりスターターと比べるとキャッチ力は劣りますね。NFCチャンピオンシップではエンドゾーン内フリーの状態でターゲットとなりましたがキャッチすることができず…カップやOBJにマークが集中する中で良い伏兵になり得るのですが、ここ1番でターゲットとなった時に仕事ができるかが懸念です。一方で190cm、101kgという体格でブロック要員としても貢献してくれます。

カップと対をなすエースWRロバート・ウッズは11月に負ったACL断裂の怪我でSBには出場できず。マクベイ政権になってからチームを引っ張ってきたので出場できないのは誰よりも悔しいでしょうね…レシーブ、ブロック、ランをこなす何でも屋としてラムズを支えた力を頼ることはできませんが、カップとOBJをメインターゲットとしたWR陣はスーパーボウルでも活躍してくれるでしょう。

総合評価:A-

タイトエンド

先発/出場レシーブYds平均TDキャッチ%
タイラー・ヒグビー15/15
(3/3)
61回
(9回)
560
(115)
9.2
(12.8)
5
(0)
71.8%
(64.3)
ケンダル・ブラントン2/11
(0/3)
4回
(7回)
37
(75)
9.3
(10.7)
0
(1)
57.1%
(100%)
TEの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

ラムズ不動のタイトエンド、タイラー・ヒグビーはキャッチ力に優れた万能タイトエンド。レシーバーと遜色ないような起用のされかたをしています。しかし49ersとの試合中に膝を負傷して途中交代。その後フィールドに帰ってくることはなく、次戦でもクエッショナブルとなっています。

代わりに出場したのがTEケンダル・ブラントン。レギュラーシーズンでもヒグビーが欠場したWeek14、15で主に出場しましたが、基本的にはブロック要員でした。しかしNFCチャンピオンシップではキャッチ5回、57ヤードでキャリア初のTDを決めるなど、この1試合でレギュラーシーズンの成績を上回る活躍を見せました。

今季は11パーソネル(RB1人、TE1人)がメインなのでヒグビーの代わりにブラントンが入っても戦術を変えるほどのインパクトはありませんが(49ers戦でもブラントンがターゲットになっていましたしね)、スーパーボウルでブラントンが先発出場した場合意表をつくことは難しいと思うので、やはりヒグビーの出場が望まれます。

総合評価:C-

オフェンスライン

先発/出場PFFグレード
アンドリュー・ウィットワース(LT)15/15
(2/2)
86.1
デビッド・エドワーズ(LG)17/17
(3/3)
67.5
ブライアン・アレン(C)16/16
(3/3)
80.1
オースティン・コルベット(RG)17/17
(3/3)
69.6
ロブ・ヘブンスタイン(RT)15/15
(3/3)
81.7
OLの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

今季の成功の大きな要因となったのがこのOL陣。OLが許したサックは31回でリーグ同率6位を記録するなど、安定してスタッフォードを守りました。

espn.comより引用

OLの屋台骨は40歳を迎えたLTアンドリュー・ウィットワース。15試合で許したプレッシャーは16回、パスプロテクションの勝率は94%でOTの中では3位と、スタフォードのブラインドサイドを安心して任せられる頼もしい存在です。しかし寄る年波には勝てないか、レギュラーシーズンを2試合、プレーオフも負傷で1.5試合を欠場。NFCチャンピオンシップでは復帰しましたが、48回中4回でプレッシャーを許してしまいました。また試合後の金曜日に太ももの負傷でクエッショナブルとなっており、完全な状態でスーパーボウルに出場できるかは微妙な状況です。

右タックルのロブ・ヘブンスタインもシーズンでは素晴らしい働きで、パスプロテクションの勝率は93%で全OTの中で5位につけています。しかしヘブンスタインも49ers戦ではウィットワース同様4回のプレッシャーを許しているので、ベンガルズのパスラッシャー相手に仕事ができるかは注目です。

センターのブライアン・アレンは今シーズンからレギュラーとなりましたが、良い意味で期待を裏切るシーズンを送りました。一方で左右のガードはPFFグレードの評価を落とすかたちに。LGデビッド・エドワーズは67.5、RGオースティン・コルベットは69.6とやや期待外れに終わりました。確かにスタッフォードは大外からまくられてプレッシャーをかけられるよりも、内側を崩されてプレッシャーを受けた印象が強いです。

最後にOL全体として、NFCチャンピオンシップ49ers戦では37.8%でプレッシャーを許してしまい、これはシーズンを通して最も高かった割合とのこと。ウィットワースの状態も懸念されるため、スーパーボウルに向けてやや下降線か…

ただ控えにはジョセフ・ノートブームがおり、ウィットワースが欠場した試合では見事にスタッフォードを守り切る活躍を見せてくれたので、ウィットワースの調子が悪いのであればノートブームを出した方が良いかもしれないです。

両ガードやウィットワースの健康状態も気になりますが、ベストな状態でしっかりポケットを作ればスーパーボウルでも被サック2くらいには抑えられるんじゃないでしょうか。

総合評価:B+

ディフェンス戦力

ここからはディフェンス編です。

20202021
喪失ヤード4,511(平均281.9)
1位
5,863(平均344.9)
17位
パス喪失3,051(平均190.7)
1位
4,109(平均241.7)
22位
ラン喪失1,460(平均91.3)
3位
1,754(平均103.1)
6位
失点296(平均18.5)
1位
372(平均21.9)
15位
2020年と21年のディフェンススタッツ比較

今季のラムズディフェンスは1試合の喪失ヤードが344.9でリーグ17位、失点が21.9点で15位。前年の喪失ヤード281.9、21.9失点と比べるとかなり成績を落としてしまいました。特にパスでの喪失は前年190.7ヤード(1位)から241.7ヤード(22位)に。やはり昨シーズンのラムズディフェンスは圧巻でしたね。昨季スタッフォードがいたらどうなってたんだっていう成績でした。

昨季活躍した選手(特にDB陣)と、DCを務めていたブランドン・ステーリーの移籍が響いた印象です。

ディフェンスライン

先発/出場タックルソロTFLQBヒットサックファンブルフォース
アショーン・ロビンソン(DE)14/17
(3/3)
67
(16)
33
(7)
2
(0)
2
(0)
2
(0)
2
(0)
セバスティアン・ジョゼフ・デイ(NT)7/738233530
アーロン・ドナルド(DT)17/17
(3/3)
84
(9)
46
(3)
19
(2)
25
(6)
12.5
(1.5)
4
(0)
グレッグ・ゲインズ(DT/NT)13/17
(3/3)
55
(9)
28
(3)
4
(1)
13
(1)
4.5
(0.5)
0
(0)
主なDLの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

DTアーロン・ドナルドのパスラッシュについてはもう説明不要ですね。ドナルドを止めるにはダブルチームが必須です。ただ今季はパスディフェンスだけでなく、ランディフェンスでも存在感を示しています。タックルの数は昨季の45回から倍近くの84回を記録。年々激化するマークによりサックの数は減少していますが(それでも12.5回も記録していますが)、その分すり抜けようとしてきたRBをしっかりタックルしている印象が強いのが今季。シーズン序盤はランディフェンスが不安定に見えましたが、蓋を開けてみればラムズが今季許したラン1回あたりの喪失ヤードは4ヤードでリーグ5位タイ。パス・ラン感関係なく、ラムズのディフェンスはドナルドが主体となっています。

NTとして先発出場していたセバスチャン・ジョセフ・デイはシーズン中盤でIR入り。ランディフェンスの危機かと思われましたが、代わりに出場機会を得たグレッグ・ゲインズがブレイク。もともとランストップを期待されて2019年のドラフト4巡目でピックされましたが、今季13試合の先発出場でQBヒット13回、サック4.5回を記録するなど、ランストップだけでなくパスラッシュでも貢献しています。

IRに入っていたジョセフ・デイはスーパーボウルに合わせてIRから復帰するようですが、来季FAでチームを離れることが予想されることも踏まえるとゲインズを先発に据えたままでスーパーボウルは戦うんじゃないかと思います。

アショーン・ロビンソンはシーズン、プレーオフを通してスナップの半分ほどしかプレーしていません。というのもラムズはDLが3人、LBが4人の3-4ディフェンスが基本で、DLの3人とアウトサイドラインバッカー(OLB)の2人の計5人でパスラッシュを行います。しかしDBが5人となるニッケルを採用するときはロビンソンを抜いた4人でパスラッシュを行なったりします。そういったこともあってロビンソンは出場機会が限られているのですが、それでもタックル67回を記録するなどランストップを得意とする選手です。一方でパスラッシュはそこまで強くないですね。

3年目のゲインズの成長によりシーズン開幕時よりもグレードアップしたDLはパスラッシュ、ランストップともにバランスの取れたチームになっており、被サックでリーグ30位のベンガルズOLに対してどれだけプレッシャーを掛けられるかが勝負の分かれ目になりそうです。

総合評価:A-

ラインバッカー

先発/出場タックルソロTFLQBヒットサックINTファンブルフォース
ボン・ミラー(OLB)15/15
(3/3)
50
(12)
33
(10)
19
(4)
17
(3)
9.5
(2)
01
(1)
レナード・フロイド(OLB)17/17
(3/3)
70
(7)
37
(4)
7
(1)
18
(1)
9.5
(1)
1
(0)
1
(0)
ジャスティン・ホリンズ(OLB)2/8
(0/3)
22
(1)
14
(0)
1
(0)
1
(1)
2
(0)
0
(0)
1
(0)
オボニア・オクロンクオ(OLB)0/13
(0/3)
15
(4)
9
(3)
3
(0)
6
(1)
2
(0)
0
(0)
2
(0)
アーネスト・ジョーンズ(ILB)7/17
(0/1)
61
(2)
36
(0)
1
(0)
3
(0)
1
(0)
2
(0)
0
(0)
トロイ・リーダー(ILB)10/17
(3/3)
91
(14)
48
(8)
6
(0)
4
(1)
2
(0)
2
(0)
0
(0)
トラビン・ハワード(ILB)2/12
(2/3)
21
(10)
15
(4)
0
(1)
0
(0)
0
(0)
1
(1)
0
(0)
主なLBの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

このポジションではなんと言ってもブロンコスからLBボン・ミラーを獲得したことが大きいですね。ミラーは32歳を迎えてなお鋭いパスラッシュでQBヒット17回、サック9.5回を記録しています。またボールキャリアを素早く見つけることでタックルフォーロスも量産。TFL19回はドナルドと並んでリーグ4位につけるなど、ランストップでも存在感を放っています(もちろんTFLはランプレー時だけではありませんが)。

ミラーと対をなすのは今季4年契約を勝ち取ったLBレナード・フロイド。前半9試合で7.5サックを決めるも、後半8試合では2サックと少々エネルギーが切れか逆にミラーはプレーオフでTFL4回、QBヒット3回、サック2回を決めるなどさらにギアを上げているので、ミラーはやはりスーパーボウルでも勝利への鍵となるでしょう。

一方でインサイドのLBはラムズのウィークポイントです。新人のILBアーネスト・ジョーンズはシーズン前半を主にスペシャルチームで出場していましたが、ボン・ミラーと引き換えに当時先発だったケニー・ヤングをブロンコスにトレードしたことを機に先発に定着。個人的には好きな選手で、2年目以降も活躍が期待されますがまだ成長途上といったところ。

トロイ・リーダーはタックル数でLB陣をリードしましたが、少々ミスタックルが目立ちますリーダーはタックル91回に対して15回(14.2%)のミスタックルを記録。ジョーンズが61回中4回(6.2%)なのでだいぶ多いですね。またショートパスに対しても弱く、DADOT(パスカバーの相手がパスターゲットになった時にどのくらいの深さにいたか)の平均が2.9(平均して2.9ヤード地点でキャッチ、もしくは落球されている)で、パスターゲット57回に対して46回(80.7%)実に8割のパスを許しています

控えのトラビン・ハワードはジョーンズの怪我によりWeek16から出場機会を得ました。2人に比べるとスナップ数こそ少ないものの今季ミスタックルは0回で、かつプレーオフに入ってからは被パス成功率38.5%となかなか安定しています。

ボン・ミラーの加入によってアウトサイドが強化され、相手QBに対するプレッシャーが格段に強くなった一方で、インサイドは人手不足感が否めません。ランでDLを抜かれた場合や、ボックス(OLの前方5~10ヤード程の四角いエリア)へのショートパスで攻められるとジリジリ後退してしまうので、スーパーボウルではインサイドをどう守るか、あるいはショートパスすら投げさせないほどのパスラッシュで圧倒できるかが重要になりそうです。

アウトサイドとインサイドで評価が全くことなるので難しいのですが、アウトサイドはA-、インサイドはC-程度、総合してBくらいが妥当じゃないでしょうか。

総合評価:B

コーナーバック

先発/出場タックルソロTFLQBヒットINTPass Comp%レイティング
ジャレン・ラムジー16/16
(3/3)
77
(9)
62
(8)
9
(0)
1
(0)
4
(0)
59.2%
(47.4%)
71.1
(86.1)
ダリウス・ウィリアムス13/14
(3/3)
71
(16)
60
(10)
3
(1)
0
(0)
0
(0)
62%
(54.2%)
95.8
(102.1)
デビッド・ロング5/16
(0/3)
40
(8)
35
(8)
0
(1)
0
(0)
1
(1)
60.9%
(56.3%)
84.9
(41.7)
ロバート・ロシェル5/11141100160.9%82.3
ドンテ・ディーヨン1/10
(0/2)
29
(2)
24
(2)
1
(0)
0
(0)
0
(0)
60%
(66.7)
95.7
(72.9)
CBの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

CBといえばまずはジャレン・ラムジーですね。今季もラムズのセカンダリーの中心選手として君臨しています。そんなラムジーのスタッツで驚くべきはロスタックル(タックル・フォー・ロス、略してTFL)の数。前年まではキャリア平均で年に2回程度でしたが、今年は9回と爆上がりしました。

一方で1試合に許したヤードは平均23.6ヤードから39ヤードに、ラン・アフターキャッチの距離の試合平均も前年の9.6ヤードから20ヤードへと倍増。しかし許したTDは3つで前年の2つとさほど変わらない。これはおそらく「Bend But Don’t Breakベンド・バット・ドント・ブレイク)」という哲学のディフェンスによるものだと思います。直訳すると「曲げるが壊さない」ですが、かんたんに言うと「ある程度進まれてもいいけど失点は少なくする」という感じです。CBは相手レシーバーから7〜10ヤード程度離れた位置でセットするソフト・カバレッジを採用することで、ショートヤードのゲインは許容しつつビッグプレーやタッチダウンを阻止します。またショートヤードを相手に強いることで攻撃回数が多くなり、その分ミスを誘うことや、大きいプレーができないことから焦りを生むというのも狙いのようです。

ラムジーのTFLが増えたのも、おそらくソフト・カバレッジでレシーバーとの距離を保つことでQBやレシーバー、時にRBの動きをよく見てから動けるため、TFLが狙える時に思い切って突っ込んでタックルできたということなんじゃないかと思います。

このディフェンスに必要なのは強力なパスラッシュ。QBに十分な時間を与えてしまうと、いくらレシーバーと距離を保ってプレーを見極められると言ってもビッグプレーを許してしまう恐れがあるためです。思えばこのディフェンスを強化するためにLBボン・ミラーを獲得したのかもしれませんね。

逆に弱点は、ランを止められないとどんどんボールを前に運ばれてしまうことです。DBが離れているほどランディフェンスのサポートが遅くなりますからね。これが49ersに弱い理由の大きな1つじゃないかと思っています。。。

少し話がそれましたが、ラムジーはこのBend But Don’t Break方式のディフェンスによって喪失ヤードは多くなりましたが、相手オフェンスを見極めてTFLを量産するなどして、攻撃的なディフェンスを展開できたというところでしょうか。

もう1人の先発CBダリウス・ウィリアムスはラムジーと比べると見劣りします。ただなぜか相手チームのNo1レシーバーにラムジーがつかず、ウィリアムスがつくこともしばしば。その影響なのか、レイティングは95.8(高いほど悪い)とだいぶパスを許してしまっています。ファンとしてはNo1をラムジーにシャットアウトして欲しいと思ってしまいますが、スーパーボウルでベンガルズの新人ジャマール・チェイスにつくのはどちらになるのでしょうか…

デビッド・ロングはプレーオフ初戦のカーディナルス戦でのインターセプトTD(ピック6)が記憶に新しい選手ですが、ミスタックルが多くランストップにはあまり向かないか。

ロバート・ロッシェルは4巡目指名の新人で、今季は怪我もあってあまり多くの試合でプレーしておらず未知数な部分が多いですが、ミスタックル率22.2%は成長の余地ありですね。

ドンテ・ディーヨンは波のある選手で、運動量は多いのですがエース級のWRと当たると厳しい。特にスピードがある選手には手を焼いているイメージです。また175cm、72kgとだいぶ小柄な選手です。

現状ラムジーがクエッショナブルとなっていますが、おそらく出場するんじゃないかと思います。ただ試合を通してラムジーがチェイスにつく可能性は低いため、ラムジー以外がついている時に狙われると危ういです。

総合評価:B+

セーフティ

先発/出場タックルソロTFLQBヒットINTPass Comp%レイティング
ニック・スコット(SS)1/17
(3/3)
47
(12)
28
(9)
0
(0)
0
(0)
2
(1)
66.7%
(45.5%)
61.3
(21.8)
テイラー・ラップ(FS)17/17946423474.1%98.7
エリック・ウェドル(FS)(1/3)(13)(6)(1)(0)(0)(57.1%)
主なSの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

セーフティはプレーオフに入って最も変動があったポジションです。プレーオフでは先発のテイラー・ラップとジョーダン・フラーが揃って欠場。フラーはここに来てシーズンエンドとなってしまいました。

そこでフラーの代わりに先発で起用されたのがニック・スコット。これが大当たりでした。プレーオフでの3試合でタックル12回(ソロ9回)、INT1回、許したパスの割合は45.5%でレイティングは驚異の21.8を記録。カーディナルスのWR A.J.グリーンへのナイスタイミングなタックルや、バッカニアーズのQBトム・ブレイディからのインターセプト、49ersのWRディーボ・サミュエルへのハードヒットなど、プレーオフの各試合でビッグプレーを生み出しています。

またシーズンを見返すと、Week5シーホークス戦でQBラッセル・ウィルソンのパスをインターセプトして試合を決めたのもスコットでしたね。スーパーボウルでも試合をひっくり返すようなビッグプレーを期待したいです。

一方フリーセイフティのテイラー・ラップの代わりに出場したのが2019年シーズン以降現役を退いていたエリック・ウェドル。2年ぶりの復帰ということもあって「まあ何かあったときにちょっと出てくるみたいな感じかな」とか思ってたらプレーオフ初戦は全体の34%、2戦目は85%、そして49ers戦では100%とガッツリ出場しました。さらに49ers戦で3点を追いかける大事な場面でロスタックルを決めるなど、引退生活を送っていた選手とは思えない動きで貢献しました。

一方脳震とうで欠場していたテイラー・ラップはシーズンを通して先発の座を確保しましたが、エリートSという実力はありません。スーパーボウルに間に合うとのことなので、ウェドルとラップでスナップを分け合いつつ、ラップメインでいくんじゃないかと思います。

ニック・スコットのブレイクによりシーズン中よりもむしろパワーアップしたセーフティ陣ですが、プレーオフ未出場のテイラー・ラップが本調子で出場できるかが懸念。ただスコットとベンガルズWRトリオのバトルは見どころになりそうです。

総合評価:B

スペシャルチーム

出場FG1-19Yds20-2930-3940-4950+最長エクストラポイント
マット・ゲイ(K)17
(3)
32/34 – 94.1%
(7/9 – 77.8%)
0-0
(0/0)
6/6
(1/1)
15/15
(3/3)
7/8
(3/4)
4/5
(0/1)
55
(46)
48/49(98%)
マット・ゲイの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

キッカーは抜群の安定感でプロボウルに選ばれたマット・ゲイ。FG34回中32回成功、50ヤード以上は5回中4回成功というこれ以上ない成績でレギュラーシーズンを終えましたが、プレーオフではレギュラーシーズンと同じ2つのFGを逃してしまいました。キッカーに最も必要なものは強靭な精神力とも言われますが、初めてのプレーオフで緊張してしまったのでしょうか。。。それでもNFCチャンピオンシップでの決勝FGを確実に決めてくれたので、よほど遠い位置でのFGでない限り問題はないかと思います。

出場パント最長YDS平均タッチバックIN20NET平均
ジョニー・ヘッカー(P)1751回592,25244.21(%)23(%)42.6
ジョニー・ヘッカーの2021年スタッツ。カッコ内はプレーオフのスタッツ

パンターのジョニー・ヘッカーはレギュラーシーズンでは年々成績を落としており、下降線は否めないか。一方でプレーオフ初戦ではパント5回中5回すべてを20ヤード以内に落とし、そのうち4回を10ヤード以内に決めるなど完璧なプレーを見せました。全盛期ほど遠くに飛ばす力はないかもしれませんが、ラムズ一筋10年のベテランは百戦錬磨の技術でスーパーボウルでも活躍してくれるでしょう。

リターナーはブランドン・パウエル。Week9からラムズに加入し、リターン数こそ少ないものの、パントリターンの平均22.2ヤードはリーグ2位。1位が1回しかリターンしていないので実質パウエルが1位です!また今季リーグで2人しか決めていないパントリターンタッチダウンも決めています。パウエルが来てからスペシャルチームがとても活性化しており、良いポジションでオフェンスを開始できることが増えたので地味に今季の重要な補強の1つだと思います。

安定のマット・ゲイ、プレーオフに入ってから調子が良いジョニー・ヘッカー、そしてビッグプレーが期待できるリターナーのパウエルと、スーパーボウルで活躍できる布陣を揃えたスペシャルチームはチームの大きな助けになるんじゃないでしょうか。

総合評価:B+

まとめ

いかがだったでしょうか。スーパーボウル直前にラムズの戦力をまとめておこうかなと軽い気持ちで書き始めたらかなり時間がかかってしまいましたが…読んでいただいた方にとって少しでもスーパーボウルをさらに楽しめるような情報でしたら幸いです。

最後にまとめで終わりたいと思います。

  • QBスタッフォードの活躍の鍵はプレーアクションにあり
  • WRはカップとOBJを軸に問題なし
  • RBでヤードを稼ぐのは厳しいが、パスの布石になる
  • TEはヒグビーの出場が微妙だが、控えのブラントンの活躍も見込める
  • OLはウィットワースの状態と両ガードが懸念
  • DLとOLBが被サック30位のベンガルズOLをどこまで崩せるか勝利へのポイントになりそう
  • ILBはラムズのウィークポイント
  • ラムジー以外のCBが狙われるとキツイか
  • Sはスコットの活躍に注目。スペシャルチームは安泰

スーパーボウルは日本時間2022年2月14日8:00から!ラムズファンもベンガルズファンもそうでない方も全力で楽しみましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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